31階建ての商業・ホテル・マンション、来年着工へ、設計は日建設計 (株)住友倉庫(安部正一社長)はこのほど、大阪市西区南堀江で複合施設 の建設計画を発表した。道頓堀川沿いの同社保有地に、商業施設とホテル、 マンションから成る31階建ての建物で、現在、事業の詳細検討を進めてお り、来年の着工を予定している。設計は日建設計が担当。また、隣接地では 2棟の商業施設の建設も進められており、道頓堀川沿いに新たな景観が誕生 するものと期待される。
同社では、西区南堀江1丁目の道頓堀土地一帯において不動産開発を進めており、今回の計画地は近年、難 波やアメリカ村のカウンターパートとして若者に人気のエリア堀江の玄関口にあたる、四ツ橋筋と道頓堀川 の交差ぶ北西で、道頓堀川を挟み湊町リバープレイスの北側に位置するもので、A地区とB地区に分けて整 備が行われる。 計画では、A地区の土地面積5,806.52?に、S造地下3階地上30階建て、延床面積約6万6,000?の複合施設 を建設。施設は、商業施設とホテル、賃貸マンションで構成。1から7階の商業施設は店舗面積約2万1,000 ?とし、ホテルを8から22階に配して客室300室程度を確保、23階からは賃貸マンションとして150戸程度を 整備する。これら3つの用途計画については、住友不動産をパートナーとして、施工者選定をはじめ、運営 等に関する詳細検討を行う。今年度内の着工を予定しており、2012年の完成を目指す。 一方、同施設の南側となるB地区では現在、2棟からなる商業施設「キャナルテラス堀江」の建設が行われ ている。道頓堀川に面し、東棟と西棟で構成され、昨年10月に着工した。東棟は、土地面積654.86?に、S 造二階建て延床面積966.65?の規模を有し、レストラン・バーやエスニックダイニング、炭火レストラン が、西棟は土地面積478.45?、S造2階建て延床面積691.56?の規模で、日本料理とイタリアンレストラン が、それぞれ入居する。 いずれも、日建設計が設計を、施工は清水建設が担当しており、東棟は今年7月、西棟は10月に、それぞれ 竣工の予定で、複合施設の完成時には、道頓堀川沿いの景観が一変し、さらに賑わいが増すものと期待され ている。 建設地を含む道頓堀土地は、江戸時代には加賀藩の蔵屋敷があり、明治時代には大阪府会議事堂があった場 所で、明治35年(1902年)に同社が取得して以来、周辺環境の変化に合わせて用途転換を実施してきてお り、今回の複合施設は開発計画の仕上げにあたるとしている。 また、A地区に隣接して同社の「なんばSSビル」(SRC造地下1階地上8階建て、延床面積2万6,400 ?)と「なんばスミソウビル」(SRC造地下1階地上9階建て、延床面積1万1,970?)のオフィスビル と、昨年には賃貸用「南堀江マンション」(RC造地下1階地上14階建て、142戸)が完成している。 住友倉庫 http://www.sumitomo-soko.co.jp/index.html