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塩焼瓦

 焼成の最終段階で、食塩を投入して焼いた瓦で、吸水率が低く凍害に強く変色性 も少ない。その色から赤瓦とも呼ばれている。 1100 1200℃で10時間程行われる中だきの後、たき口から食塩と燃料 を交互に投入する。投入される食塩は1万枚の瓦に対して160kgほどであ る。投入された食塩は熱で分解されガス状となりさらに水蒸気と反応し、酸化ナ トリウムと塩化水素に分解される。さらに酸化ナトリウムが粘土中の珪酸とアル ミナと化合し、珪酸ナトリウムとなり、これが赤褐色のガラス状の皮膜となる。 この化学反応プロセスは、複雑でその制御は難しいことなどから、塩焼瓦の生産 量は減少している。

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用語索引
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