夫婦の住宅共有登記

 夫婦などが共同で資金を出し合って住宅を購入する場合、その持分を正確に計算 した値で決めないと贈与税が課せられる場合がある。 夫婦などの持分は、通常下記の計算式で求めることができる。 注）夫と妻の出資額とは、その名義の住宅資金と住宅ローンの合計額をいう。 5,000万円の物件を夫の自己資金1,000方円、妻の自己資金500万円、夫名義の住 宅ローン3,500万円で購入する時の持分は下記のようになる。 夫＝夫の出資額／物件購入価格 妻＝妻の出資額／物件購入価格 夫＝(1,000万円＋3,500万円）／5,000万円＝90％ 妻＝100％−90％＝10％ 住宅資金贈与の特例で贈与を受けた金額は自分名義にすることが可能である。 配偶者贈与の特例を利用して、一部たは全部を妻の名義とすることもできる。 ただし贈与税の性格上、現金贈与をするよりは一旦夫名義等にして、持分（相続 税評価額により計算）で贈与する方が有利となる。