漢字は、甲骨文→金文→篆文→隷書→楷書といったように発展してきた。 篆文以下が現在も使用されており、印鑑は篆文または隷書で作成されることが多 くなる。 ふだん使われている紙幣には、赤い丸印に日本銀行の文字が入ってるが、これが 篆文である。 篆文は周代の末期から秦(紀元前3世紀半)にかけて書かれた文字である。 隷書の隷は奴隷の隷を指し、身分の卑しいものでも理解し易い書体の意味といわ れている。 例としては、紙幣の「日本銀行券」の文字に隷書が使われている。 楷書よりは丸みをおびていて、事務的かつスピーディーに書ける書体である。
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