団体信用生命保険

 融資期間が長年月にわたる住宅ローンにおいては、全額完済までの問に不測の 事態が起こり返済に支障が生まれる不安が、借り入れた方にも貸し出す方にも ある。 その不安を生命保険で解消しようとする仕組みが、団体信用生命保険である。 貸し出し側の金融機関が生命保険会社の生命保険に住宅ローンの借入者を加入 させ、もしも借り入れ者に死亡などの保険事故が発生したときおいては、生命 保険会社から支払われる保険金で未返済の残債務を回収する仕組みである。 略して団信と言う。 この保険においては、金融機関が保険契約者・保険金受取人、生命保険会社が 保険者、借入者が被保険者となる。 また、融資残高を保険金額、融資期間を保険期間とする掛捨保険である。 公庫融資などの公的住宅ローンにおいては、公庫住宅融資保証協会が窓口機関 として、保険契約者となる。公的ローンでは団信への加入は任意だが、民間住 宅ローンでは義務付けられているのであり、団信への加入資格があることが貸 付条件となっているのである。 万一の場合において、保険金はローン残債の返済に充当され住宅ローン借入 者またはその相続人は返済免除となるのである。 協会保証の保証保険で事故が起きた場合は返済免除とならないのである。 この違いを理解することである。 保険金が支払われるのは、死亡の時とは限らないのである。 死亡以外にも高度障害になった場合においては、保険金で残債務が支払われる のである。