2015年度完成へ、5JVが施工 阪神電鉄の住吉・芦屋間連続立体交差事業で、魚崎駅から芦屋市境間の事業が 本格化する。本線魚崎駅から芦屋市境間約3.4?を高架化するもので、神戸市 が事業主体となり、高架化工事を阪神電鉄が行う。工事は昨年11月に着手さ れ、全体を5工区に分け仮線方式で実施、2015年度の完成を予定しており、こ れにより住吉から芦屋までの約4?の高架化が完成する。 ※図:高架駅となる青木駅と深江駅(下)の完成イメージ 住吉・芦屋間の連立事業は、神戸市内において大部分が地下化や高架化されて いる阪神電鉄本線で、住吉駅以東の約4.1?は市街地を東西に走る平面軌道で あり、市域の南北交通や地域の生活圏を分断していたことから、踏切の解消と 都市環境改善を目的としたもの。 事業は1991年度の事業認可を受け、このうち住吉駅から魚崎駅間の約0.6?に ついては2002年11月に高架切替を完了し、残る魚崎駅から芦屋市境についても 順次、用地買収を進め、昨年施工者が決定し、9月から地元説明会を行い、11 月に安全祈願祭を執り行った。
計画では、現在の上り線の北側に仮上り線を設置して上下線を仮線に切替、下り線を撤去後、高架工事を行 い、順次、切替えていくもので、これと併せ、青木駅と深江駅を高架駅として整備。これにより11カ所の踏切 を除去するとともに、都市計画道路七カ所、一般交差道路14か所などが整備される。 高架駅となる青木駅と深江駅は、島式ホーム2面とホーム全面上屋及び防風壁付で、ホーム長は青木駅が130 m、深江駅120mで、それぞれエスカレーターとエレベーター、待合所や多機能トイレなどを整備する。 工事は全体を5工区に分け、第1工区は大林組・新井組JV、第2工区を奥村組・錢高・不動JV、第3工区 は清水建設・前田建設工業JV、第四工区を鹿島・鴻池・西松JV、第5工区を大成建設・戸田建設JVが、 それぞれ担当する。なお、青木駅は第2工区、深江駅は第4工区となる。 工事では今後、仮側道と仮線の設置を行い、2008年度末までには下り線を切替え、その後上り線に着手して、 2015年度末には事業全体を終了する予定。