2009年の完成目指す、施工は鹿島、長谷工 日本一の高さを誇る商業施設複合型超高層タワーマンション‘The Kit ahama’Tower&Plaza(ザキタハマ タワー&プラザ)プロジ ェクトが始動ー。三洋ホームズはじめ10社による共同事業「北浜複合タワープ ロジェクト」の概要が、このほど明らかになった。地下1階地上6階建ての商 業施設と地上54階建ての超高層マンションを建設するもので、‘100年後のビ ンテージレジデンス’をコンセプトとしたコンパクトシティーを目指す。竣工 は2009年3月の予定。(トピックス参照) このプロジェクトは、梅田エリアと並ぶビジネス街の北浜で、堺筋と高麗橋通 が交差する旧三越百貨店の跡地約4,700.02?に、マンション(「ザ キタハ マ」タワー)と商業施設(「ザ キタハマ」プラザ)を建設するもの。事業 は、三洋ホームズ(幹事)、長谷工コーポレーション(副幹事)、アートプラ ンニング、エヌ・ティ・ティ都市開発、神鋼不動産、平和不動産、名鉄不動 産、三菱電機ライフサービス、近畿菱重興産、ユニチカエステートの10社によ る共同事業。
マンション棟は、RC造地下1階地上54階建て、延床面積約6万7,760?、最高高さ209.35mで、既存及び建 設中の分譲マンションでは日本一の高さ。商業施設棟は、S造地下1階地上6階建て延床面積約1万2,407.14 平方?で、両棟合わせた建築面積は約3,325.49?の規模。 マンション棟は、11階から上階を分譲住宅ゾーンとして、1LDKから4LDKまでの465戸を確保。居室は 耐空性を重視したスケルトン部と自由な間取りを可能とするインフィル部によるスケルトン・インフィル住宅 とし、3世代100年を住み継げる論ぐらい府住宅を実現。 各住戸はゆとりある天井高と玄関床から段差のないフルフラット仕様とし、エコロジーにも配慮したオール電 化を採用する。また、1階エントランスから11階まではシャトルエレベーターで直結、11階からはシースルー エレベーターで眺望を楽しめる。さらに、安全・安心の確保として24時間体制でスタッフが常駐する防災セン ターを設置するほか、ICカードキーによるオートロック方式のセキュリティゾーンを四カ所配置している。 また、商業施設は、堺筋に面し、魅力ある都心の顔として「ショッピングゾーン」「クリニックゾーン」「フ ィットネスゾーン」を併設する予定。これにより、住・商・医・健の4つの機能を建物内で全て充足できる複 合開発を目指すとしている。 一方、建物構造には、施工を担当している鹿島の特許工法である「ニュースーパーRCフレーム構法」を採用 している。同構法は、建物の中央部分に地下から最上階まで厚さ1.6から1mの「スーパーウォール」と呼ぶ コア壁(構造壁)を構築し、その頂部に「スーパービーム」となる4本の梁を張り出し、梁と柱を制震装置で 繋ぐもの。さらに商業施設には、CFT構造を採用。梁には地震時の靭性能を発揮させるためにハンチを儲 け、耐震性能を確保。これら各工法の採用により地震に対する備えも万全のものとしている。 設計・監理は、三菱地所、日本設計、鹿島、長谷工コーポレーションが担当、施工は鹿島と長谷工コーポレー ションにより行われ、現在では基礎工事が実施されている。