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地鎮祭で安全祈願 施工は鹿島 先端科学の拠点を目指しー。学校法人甲南学園(吉沢英成理事長)では、来 年4月に開設するフロンティアサイエンス学部の校舎となる「甲南大学ポー トアイランドキャンパス新築工事」(神戸市中央区港島南町7−1−20)の 地鎮祭を6日、建設予定地で執り行った。建物はPC造一部S造七階建て塔 屋1階、延床面積1万0,273.68?の規模で、設計監理は日本設計、施工は鹿 島が担当し、来年1月末の竣工を予定している。地鎮祭には、吉沢理事長は じめ関係者ら約60人が参列し、工事の無事・安全を祈願した。 世界へ羽ばたく最先端の研究所 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 10時からの地鎮祭では、厳かに神事が進む中、地鎮の儀では、日本設計の六 鹿正治社長が鎌を、吉沢理事長が鋤入れを行い、最後に鹿島の南谷修副社長 が鍬を振るった。次いで関係者がら順次、神前に玉串を捧げ、工事の無事・ 安全を祈った。
神事終了後に挨拶に立った吉沢理事長は、来年4月に開学90周年を迎えることから、同じく来年4月の開校 に向け工事の進む西宮キャンパスとともに、「90年から100年に向け、本キャンパスの東西に大きな翼を広 げ、飛躍する姿を描けた」とし、神戸市や兵庫県とも連携しながら、「世界に羽ばたく最先端の研究所とし て活躍したい」と新キャンパスに期待を寄せ、工事にあたっては「短い工期だが、安全で、堅固な建物とな るようお願いする」と要請した。 次いで6鹿社長が、「最先端機能を受けとめ、フレキシビリティを考え、山と海からも目立つ場所であるこ とからアピールできるよう心掛けた」と設計趣旨を述べ、「施工者と協力しながら細部にわたるディテール に気を配った建物としたい」と挨拶。また南谷副社長も、工事への参画を「光栄に思う」とし、建物の意味 するものを理解し、設計の意図を細部にまで実現するーとしながら、工事に向け「完成まで無事故・無災害 を目指し、最善の努力を尽くして工事に取り組んでいく」と力強くその決意を述べた。 建物は、ポートアイランド二期地区の10,000.03?の敷地に、PC造1部S造地上7階建て塔屋1階、建築面 積2,133.19?、延床面積1万0,273.68?の規模で建設。学生一人ひとりの研究場所となる「マイラボ」や実 験室を2階から6階に配したほか、キャンパス入口には、地球儀の上部を模した図書室が設けられる。建築 費は約30億円。敷地は昨年7月に神戸市から約9億6,300万円で購入した。 フロンティアサイエンス学部では、同じく設置が予定されている大学院フロンティアサイエンス研究科とと もに、バイオテクノロジーとナノテクノロジーの融合理系領域(ナノバイオ)を研究分野とするもの。キャ ンパスの位置するポーアイ2期地区には、神戸市の医療産業都市構想により医療・創薬をはじめとする各種 の企業や研究機関が立地するため、それら施設との交流・連携も期待されている。 野崎信雄工事事務所長の話「設計の意図を充分に理解して良建物を造りたい。厳しい工期だが、無事故・無 災害で高精度施工を目指し努力していきたい」