設計・日本設計、鹿島の施工 学校法人・甲南大学(吉沢英成理事長)が、新校舎として建設を進めていた 「甲南大学西宮キャンパス西宮CUBE棟」(西宮市高松町8−33)が完成 し、12月22日に竣工式が執り行われた。4月に開学する新設学部のキャンパ スとして計画されたもので、建物は免震構造を採用したS造九階建て塔屋一 階、延床面積1万1,520・69?の規模で、愛称は甲南CUBE(キューブ)西 宮。設計は日本設計、鹿島が施工を担当した。 竣工式には、吉沢理事長はじめ同校関係者、工事関係者ら約40名が出席。初 めに玄関エントランスで吉沢理事長らによる定礎の除幕式が行われた。神事 終了後、挨拶に立った吉沢理事長は、土地の提供者である阪急電鉄や地元関 係者、並びに工事関係者に謝辞を述べるとともに、「今後、このキャンパス が人物教育の舞台となり、どのような人物が輩出されるか期待してほしい」 と新学部に期待を寄せた。 次いで、日本設計の六鹿正治社長が、設計にあたっては「伝統と個性、周辺 のまちの好奇心をいかに消化するかを問い続けて進めてきた」とし、ハード とソフトのバトルだったと振り返った。
また、鹿島の梅田貞夫会長は、キャンパスとしての機能が凝縮した画期的建物で、「意義深い事業への参画 は光栄であった」とした上で、工事については「着工以来、関係者の期待に応えるべく能力を結集して取り 組んできた」と述べ、完成までの支援と協力に謝辞を表した。この後、吉沢理事長から阪急電鉄と日本設 計、鹿島に対して感謝状の贈呈が行われた。 建物は、敷地面積2,512・23?に、S造9階建て塔屋1階、建築面積1,454・74?、延床面積1万1,520・69? の規模で、地下に免震ゴムを設置した免震構造を採用。工事は2007年6月から行われていた。 施設は、創立90周年事業として開設される「マネジメント創造学部」のキャンパスとして、大小の講義室や 交流スペースなどで構成される。