1級めざし57人が挑戦 合格めざし57人が難関に挑戦―。近畿建設躯体工業協同組合(山本正憲理事長)は28日と29日の2日間にわ たり、大阪府摂津市のポリテクセンター関西で「2007年度後期・型枠技能検定実技試験」を実施した。同検 定は厚生労働省が認定する国家試験で、検定の合格者には型枠1級・2級技能士の資格が与えられる。 今年度の技能検定実技試験には2日間で1級のみの57人(昨年は59人)が受検し、それぞれ合格めざして真 剣な表情で与えられた課題に取り組んでいた。このうち、2日目の29日には29人が受検した。試験要領の説 明に続いて、8時40分からスタートした試験は、途中の昼食と休憩をはさんで15時10分までの標準時間内 (延長は30分まで)で行われた。 試験内容は、支給された数種類の合板パネルや角材などの材料を使い、課題となる工作物(小屋)を設計図 どおりに組み立てるもので、作業服にゼッケンを付け、所属会社のヘルメットを被った各受検者は、日頃使 い慣れたノコギリやカンナなどの道具を手際よく用い作業を進めていた。 また、組合の石田正純・型枠部会長((株)石田工務店社長)を委員長とする9人の検定員は、組み立てる 作業手順やノコギリなど道具の使い方とともに、出来上がった工作物の仕上がり状態や寸法精度の正確さ、 さらに受検者の作業態度に至るまで厳正かつ公正な目で採点していた。 なお、今回の実技試験の合格者の発表は、1月27日に実施された学科試験の結果と同じく3月18日に行われ る。 石田検定委員長を除く他の検定委員は次のとおり(敬称略)。 ▽久世照盛(首席検定委員・宇光建設(株)) ▽浜田茂 ((株)加門組) ▽藤川省三((株)藤川工務店) ▽渡辺睦翁(翁有建設(株)) ▽川原尚 ((株)山本組) ▽辻本良助((株)辻本工務店) ▽菅井康人((株)サンコウ) ▽窪田賢二((株)掛谷工務店)