中之島高速鉄道(株)(坂本富司雄社長)はこのほど、中之島線の開業日を10月19日に決定した。同線建設 工事では、先月に全区間でのレール敷設が完了、8月からは試運転列車を走らせるなど順調に推移してお り、同線の開業により中之島地区の開発、発展に拍車がかかるものと期待される。 中之島線は、淀屋橋以西の‘鉄道空白地域’の解消を目的に、京阪電鉄と大阪府、大阪市らの出資により 2001年7月に、中之島高速鉄道会社を設立して事業主体とした。事業スキームは、同社が軌道や駅を建設 し、京阪電鉄が列車運行を行う「償還型上下分離方式」として実施することとした。 ルートは、北区中之島5丁目の大阪国際会議場前を起点に、京阪天満橋駅に至る全長約2.9?で、中之島駅・ 渡辺橋駅・大江橋駅・なにわ橋駅の四駅を新設。工事は、シールドトンネル部4工区と駅部、切替部など3 工区の全7工区に分け、2003年5月に着工した。 トンネルは、内空径6.2mの単線並列トンネルで泥土圧式シールド工法により、2006年10月に初弾シールドを 発進。以来、各工区が順次発進を開始、最終シールド到達後の昨年10月31日には貫通式が執り行われ、その 後、軌道敷設や駅舎部内装、電気設備工事らが行われていた。 中之島線の開業により京阪本線との直通運転が可能となり、快速急行の場合、中之島駅から出町柳駅間が約 65分で結ばれることとなる。なお、中之島駅から天満橋駅は約7分となっている。