建設業労働災害防止協会大阪府支部(奥村太加典支部長)の「2009年度新年 安全祈願祭」が9日、大阪市天王寺区の生國魂神社で執り行われた。祈願祭 には奥村支部長並びに、大阪労働局の桑島靖夫局長ら約40名が参列し、今年 1年の安全を祈願した。祈願祭では、厳かに神事が進められる中、奥村支部 長と桑島局長が神前に玉串を捧げ、今年1年の建設工事の安全施工を祈願し た。神事終了後に挨拶に立った梅津豊・副支部長は、昨年の死亡災害が減少 したことについて、「労働局が推進する現場所長安全宣言等の施策の浸透 や、労働局と支部の合同パトロールなどの成果の現れ」と評価した。
また、一昨年に支部が大阪における災害発生状況を分析調査してまとめた報告書「なぜ多い大阪の災害!」 を基にした各種の支部活動により「充実した1年でもあったが、今年も報告書を踏まえた活動を実施し、大 幅な災害減少を目指していきたい」と呼びかけた。 次いで桑島局長が、労働災害は減少傾向にあるが「全産業に占める割合は依然として大きい」と指摘し、 特に死亡災害減少は「建設業から取り組まなければならない」として、さらなる努力を要請した。 災害の発生要因については、「墜落と転落災害防止がポイント」だとし、雇用情勢が悪化する中では未経験 者の入職が予想され、新規入場者の送り出し教育の徹底を訴えながら、「安全で安心して働ける職場を目指 す上で今後も協力をお願いする」と支部活動へ期待を寄せた。