地元一丸で利用促進、発着数13万回目標達成へ正念場 2007年8月2日にテイクオフー。国土交通省や大阪府など地元自治体、並びに関西経済連合会などで構成する 「関西国際空港利用促進本部」の第2回本部会合が11日、関西空港内のホテルで開催された。この中で、北側 一雄・国土交通大臣が、2期滑走路の供用開始時期について「来年8月2日とする」と表明、これにより関空 2期事業は着工から約8年での‘第2の開港‘を迎えることとなる。 PRなど行動プログラム 2期滑走路(延長4,000m)の供用開始については、関経連の秋山喜久会長の挨拶に続き来賓として出席した北 側大臣が来賓挨拶で表明したもの。北側大臣は、当初来年10月に予定していた供用開始時期を、「2007年8月 2日とする」と述べ、これにより来年8月に大阪で開催される世界陸上や9月に神戸での世界華商大会への来 訪者を迎えるにあたり、「関空の2期滑走路を利用することが可能となる」と期待を寄せた。 ただ、2期滑走路の建設にあたっては、2004年の大臣合意を踏まえた「2007年度の発着回数を13万回程度とす る」との需要目標があるため、北側大臣も、「目標達成までの道のりは平坦なものではない。地元の利用促進 策の取り組みの重要性を改めて再認識してほしい」と強い危機感を持っての取り組みを要請した。 これに対し、大阪府の太田房江知事が「この1年間を正念場として位置付け、関空の利用促進キャンペーンを 展開してはどうか」と提案。これにより、「発着数13万回」の目標達成に向けて、促進本部メンバーが一丸と なり、促進活動強化のための行動プログラムへの取り組みを決めた。 行動プログラムでは、関空利用促進運動の強化として賛同企業1,189社や自治体職員らによる海外・国内出張 時の利用と関空会社によるPR活動、関空エアポートプロモーション強化、国際物流拠点としての利用促進、 アクセス改善のほか、本部並びに構成メンバーらによる利用促進キャンペーンの展開ーなどを行うとした。 関空2期事業は現在、2期島の埋立・造成工事が8月ごろには約525ヘクタール(計画面積542ヘクタール)に 達するほか、2期滑走路や連絡誘導路等など既に造成工事が完成した限定供用部分を除き、2次揚土工事や護 岸延伸工事、アンダーパス等の工事が実施されており、事業主体の関西国際空港用地造成会社では「来年の限 定供用開始までには充分間に合う」としている。