
資格取得をサポートする(株)全国資格養成協会 公共工事に限らず、民間工事においても工事品質確保に対する要求には強いものがあ る。現在、国土交通省はじめ国、各地方自治体では入札参加条件に資格を持った技術者 の選任配置を義務付けており、また、経営事項審査でも技術職員数が数値獲得の上でも 大きなウエイトを占めている。こうした中、資格取得を目指す技術者に対して幅広くサ ポートを続けている(株)全国資格養成協会(大阪市淀川区西中島1−14−3、立岩静 男代表)では、実績と信頼を誇る講師陣によるきめ細かな指導と、永年の経験に基づき 考案された講座システムにより、これまで多くの合格者を送り出してきた。今年も、建 築・土木、管工事の各一級・二級の施工管理技士の取得を目指す技術者のための講座を 開設するが、そのユニークな指導法などについて、立岩代表に聞いてみた。(編集部)
――講座開設の経緯からお聞かせ下さい。 ◆立岩代表:設立は1980年です。当時、国家資格を取得したくても取得できない人がたくさんおり、また現在 のように受検のための講座も少なかったことから、少しでも手助けになればと、大阪で開設しました。当時は 建築と宅建が主でした。現在の講座数は建築と土木、管工事の各一級と二級の六講座を設けております。 ――以前と現在では試験内容も変わってきている。 ◆立岩代表:大分変わってきてますね。現在は技術力が重視されます。以前では、一級受験の場合、二級取得 後に5年間の実務経験が必要でしたが、最近では実務経験が15年以上あれば一級を受験することができます。 ――経営事項審査では資格を持った技術者に対する審査が厳しくなってきております。 ◆立岩代表:ええ、ところが公共工事が減少している現在では資格を取得しようとする人も減少に傾向にあり ます。ただ、有資格者は絶対に必要であり、技術力という点では有資格者が多いほうが有利ではあります。 ――講座の特長としては。 ◆立岩代表:生の講義がセールスポイントですが、試験における合否の分かれ目は講義より、自分でどういう 勉強をするかなんですね。私自身の経験から講義を受けただけで一律的に合格率を上げるのは不可能です。勉 強する自覚のある人とない人では結果は明らかで、ではどうすればいいのかと考えた結果採り入れたのが現在 実施しているテープによる自主学習です。 ――テープですか。 ◆立岩代表:ええ、講座内容を録音したテープを聴いてもらうものです。例えば車の運転中にかけて聞き流す だけでもいいんです。一度受けた講義内容ですから、繰り返し聴くことで記憶の中に残ります。これはかなり 効果があり、実際、合格率もアップしました。 ――リピート効果ですね。 ◆立岩代表:通常、仕事を終えて帰宅してから‘さあ勉強しよう‘とはなかなかなりませんよ。ならば、仕事 中の車の中など、何かをしながらのながら学習でもいいんです。講習を受けて聴くから効果があります。 ――試行錯誤の末ですね。 ◆立岩代表:最初は講義に来られなかった受講者用に渡していたんですが、やはり効果はありませんでした ね。ビデオやDVDでも試みましたが同じでした。講習を受けた後に聞くことで意味がある。やはり講義のお さらい、復習ですね。わからないところ、忘れたところを繰り返し聴くことができますから。 ――もうひとつの特長に少人数制があります。 ◆立岩代表:集中力が高まるほか、講師の先生方も教えやすいということがあります。当講座には実地試験に 則した文章記述を実施しております。記述した文章を添削するにあたっては、講師の方々が1枚ずつチェック するわけで、その上、1人あたり10から13枚提出しますから、大人数になれば膨大な枚数となり細かくチェッ クする時間がなくなります。少人数制ではきめ細かい指導ができますからね。 (株)全国資格養成協会は、1979年4月に創業、1980年4月に株式会社として改組。厚生労働省と独立行政法 人雇用・能力開発機構からの指定を受け、大阪を中心に各地で講座を開設、受講者はこれまでに約1万5千人 を数える。講師には修成建設専門学校からのベテラン講師を迎え指導にあたっている。昨年度実績は、建築・ 土木・管工事の各一級施工管理技士で約60%から80%の合格率となっている。 ************************************************************************************************** 現在、土木施工管理技士(4月)と官工事施行管理技士(5月)の受講(1・2級)を受付ております。申 込・問合せは全国資格養成協会(電話06-6305-5191)まで。 **************************************************************************************************