
人生の先輩に快適な老後を! 人生の先輩に快適な老後をー。社会福祉法人 丸(橋直彦理事長)が、1993 年4月から運営している特別養護老人ホーム「オービーホーム」の隣接地(神 戸市垂水区名谷町猿倉)に建設を進めていた新館がこのほど完成し、4月1日 に開所を迎える運びとなる。鉄筋コンクリート造地 急速に進行する少子高齢 化。これに年金制度改革問題や経済の低迷などの要因が絡まって、老後に不安 を抱く人が急増している。
人生の締めくくりをいかに過ごすかは、各個人の置かれている環境、ライフスタイルによって異なり、価値 観、満足度に差異が生じるのは当然だが、こうした社会情勢だからこそ、医療・福祉の充実が強く求められて おり、地域社会に溶け込んだ特別養護老人ホーム等のあり方に強い関心が寄せられている。 「人生の先輩に快適な老後を!」という理念に基づいて、社会福祉法人 丸が1993年4月から運営してる「オ ービーホーム」は、JRならびに山陽電鉄「垂水」駅、神戸市営地下鉄「名谷」駅、第2神明道路名谷IC、 西神戸有料道路名谷付近から車でそれぞれ5分から15分という利便性を誇る神戸市垂水区名谷町字猿倉に位置 する特別養護老人ホーム(定員50人)、デイサービスセンター(同35人)で、ショートステイ事業、デイサー ビス事業も営んでいる。 「介護する側、される側の家族の気持ちがわかった上でのアットホームな運営」に努め、高い信頼を築き上げ てきた「オービーホーム」。この隣接地にこのほど完成し、4月 日に開所する新館の構造規模は、鉄筋コン クリート造地下1階地上3階建て、延べ床面積3,455.05?。介護保険法に基づく介護老人福祉施設(定員 人)で、「要介護1」以上の人を対象に、明るくて優しいスタッフが入居者一人ひとりの状況に応じたきめ細 かいサービスを提供していく。 一方、プライバシーが保てる全室個室、個々のペースを尊重した日常生活を営める10人単位のユニットケア方 式を採用するなどして安全・安心・快適な生活を約束する新館の施工を担当し、顧客の要求品質とニーズを満 たす高精度施工を全工期無事故・無災害で達成したのは?神崎組。高原知行所長をはじめとする同社ならびに 各協力会社の精鋭スタッフが、品質の向上を目指しながら安全第一に取り組んだ。 その工事が本格化したのは2006年5月初旬。山留めおよび一次掘削から着手し、6月に入ってからは杭打ちを スタートさせた。打設したのは、径800?、長さ8mのSC杭(上杭)ならびに羽根付き鋼製杭(下杭)34セ ットと、径600?、長さ8mのSC杭3本および径400?、長さ8mのPHC杭2本で、合計本数は39本。DY NAWING工法(大臣認定)を採用して6月中旬過ぎまで着実に打ち込みを続けた。 引き続いて推進した掘削(根切底GLマイナス3.1m)は、一部湧水があったものの、ポンプアップによる排 水に努めながら作業を進める程度で済み、当初の懸念とは裏腹にドライワークを保ったまま無事に完了し、8 月初旬には基礎コンクリートの打設までが終了するに至った。躯体工事の打ち上げを迎えたのは11月末。この 後も内装ならびに外構工事を淀みないペースで進め、3月中旬に工期内竣工を無事に果たした(株)神崎組で は、外装ばかりでなく、間仕切もコンクリート打ち放しの上クロス貼り仕上げであることなどを勘案し、躯体 精度の向上にはとりわけ留意して施工した。 具体的には、コンクリート打設前の水平・垂直・通りチェックを各階にわたって厳密に実施したのをはじめ、 打設計画から生コンの受入検査までを入念に行うとともに、ジャンカが生じないように突き固めを入念に実施 するなどして密実なコンクリートの打設に努め、十分な養生を行って高品質を確保した。 「人員の確保をはじめ、各協力会社がそれぞれの職種において総力を結集し、工事を進めてくれたので、短工 期を克服して工期内竣工を迎えることができた」(高原所長)現場においては、隣接する「オービーホーム」 に対する工事期間中の支障を軽減するための対策にも万全を期し、円滑な運営を確保。また、安全管理面につ いても、中学校などが近接してあったため、通学路にガードマンを配置したのはもちろん、通学時間帯を避け て資材の搬出入を行うといった対応策を講じて第3者災害の防止に全力を傾注するとともに、現場内において も高所作業の施工が数多くあったことから、墜落・転落災害の防止を最重点項目として定めた安全管理活動を 緻密に展開して7万5,000時間におよぶ全工期無事故・無災害を達成した。 高原知行所長の話 発注者の社会福祉法人 丸、設計監理を担当された田設計室の方々との入念な打ち合わせを重ねながら、要 求品質とニーズを満たすべく努力を重ね、高品質で使い勝手の良い建物の建設を目指しました。工期的には厳 しいものがありましたが、発注者ならびに設計事務所の方々の適切な指導と近隣の皆様のご理解・ご協力、そ して、この工事に携わったすべての人々の努力によって工期内竣工を無事故・無災害のうちに迎えることがで きたのは大きな喜びであり、心から感謝申し上げます。