
アート&ライフスタイルがテーマ、参加表明9日から13日まで 大阪府では、旧大阪府立産業技術総合研究所跡地(大阪市西区江之島2−32 他)で、民間活力を導入したまちづくりを進めるため「江之子島地区まちづく り事業コンペ」を実施する。「江之子島アート&ライフスタイル」をコンセプ トに、新しい都市文化と都市空間を創造するまちづくり提案を公募するもの。 9日から13日までに関心表明を受付11月上旬に優先交渉権者を決定する。な お、18日に説明会を開催する。
このコンペは、府庁が建設された地であり、外国文化を取り入れた川口居留地など、近代大阪の発展を牽引し た歴史と文化を受け継ぎ、また現在では、美術館や科学館などが集積する中之島西部ゾーンと安治川左岸の現 代アートが活動する地域との間に位置することから、歴史と文化の視点から府庁ゆかりの地にふさわしい魅力 あるまちづくりを目指すために実施する。 開発にあたっては、昨年に設置された「旧大阪府立産業技術総合研究所跡地活用企画委員会」(委員長=増田 昇・大阪府立大学大学院教授)が、まちづくりに関する基本方針として、アートと都心居住が融合する「江之 子島アート&ライフスタイル」を開発コンセプトとする提言をまとめた。 これは、現存する元工業奨励館付属工業会館(旧館)を活用し、府がアートセンター機能を導入して新たな文 化の創造・発信の場を形成する「江之島アート」と、職住遊の融合によるワークライフバランスのとれた都心 居住の多様なライフスタイルの実現を図る「江之子島ライフスタイル」による都市文化と都市空間の形成を目 指したもの。 コンペでは、敷地面積1万7、024・22平方?のうち1万5,157.72?を事業者が取得し、旧館のある1,866.50 ?の敷地と併せた一体的な提案と売却価格を求める。また旧館は、戦前のモダニズム建築のRC造地下1階地 上四階建て、延べ面積約3,000?の規模で、アートセンター導入にあたっての改修等は事業者が行う。 提案募集は、事業企画提案方式として第一段階で事業企画審査により優秀提案を選考し、第二段階では優秀提 案者による価格審査の2段階方式で行う。譲渡に係る最低売却価格は72億1,500万円。なお、応募者が1者の 場合はコンペ不成立となる。 主な応募資格は、譲渡対象地域について一括して府有財産を取得して事業が行える単独企業又はグループで、 事業の実施及び府有財産の取得にあたり必要な資力、信用、知識、経験及び実績を有し、府有財産譲渡代金の 支払いが確実なことなどとしている。今後、関心表明書を13日まで受付、18日に説明会を開催する。次いで23 日と24日に質疑を受付ける。応募登録は5月23日から29日まで、その後、資格審査を経て7月23日から27日ま でに事業企画書等を受付けて、11月上旬に優先交渉権者を決定する。事業期間は契約締結日から5年以内。 担当は、大阪府総務課部財産活用課財産第一グループ江之子島地区まちづくり事業コンペ担当(電話06−6941 −0351・内線2281)まで。募集要項等は財産活用課HPからダウンロード。 江之子島地区まちづくり事業コンペ http://www.pref.osaka.jp/kanzai/atotikatuyo.html