基本設計先行型DBM手法で、延べ12,800?、2008度に事業者決定現 京都市はこのほど、「左京区総合庁舎整備事業基本計画」を策定した。地域に密着した行政サービスをより 一層推進するため、分散する各部の庁舎を集約し、延べ約1万2,800?を整備するもので、基本計画策定にあ たっては、区民から寄せられた意見等を反映させている。事業は、基本設計先行型DBM(デザイン・ビル ド・メンテナンス)手法を採用、今年度は基本設計に着手し、2011年の完成を目指す。 この整備事業は、2001年に策定された「京都市基本計画」並びに、左京区のまちづくりの将来像を示した 「左京区基本計画」の中で重点プロジェクトのひとつに位置付けられているもの。今回の基本計画策定で は、これら計画との関連はもとより、区民ワークショップ等を通じて寄せられた市民からの意見、職員への ヒアリング調査を踏まえ、整備に係る基本方針や施設計画、整備手法をまとめたもの。 基本方針は、 ▽区民に開かれた親しみやすい空間と心配りを備えた総合庁舎 ▽区民の自主的な活動を支援する拠点としての総合庁舎 ▽誰もが安心して快適に利用できる総合庁舎 ▽左京区の自然環境や周辺環境と調和した総合庁舎▽地球環境に配慮した経済的で長寿命な総合庁舎 ―とした。
具体的には、わかりやすく身近な空間や区民が活動に利用できる場・機能、バリアフリー・ユニバーサルデ ザインに配慮し、高齢者や外国語市民など、誰もが使いやすい施設、周辺住宅や北山、大文字などの景観と の調和のほか、建築物の環境性能で評価・格付けを行うCASBEE(建築物総合環境性能評価システム) でAランク以上を目標とした。 施設は、現在の総合庁舎(区民部・福祉部)と保健所(保健部)が分散している上、老朽化と狭隘化の解 消が課題となっていることから、区民部2,330?、福祉部1,670?、保健部2,330?を、その他(共用部分、区 民交流機能等)6,470?の総延べ面積1万2,800?を整備するもの。 また景観検討では、勾配屋根案(高さ18m以内)や屋根形状パラペット案(同15m以内)、デザイン特例制 度適合案(同)を比較・検討するとした。建設地に関しては、2005年度に土地開発公社から、京都簡易保険 会館跡地の一部(左京区松ヶ崎修理町12―、堂ノ上町7−2)7,001.9?を先行取得している。事業手法で は、市が直営で行う従来方式やPFI手法とともに、資金調達は市が行い、設計・施工・維持管理を民間事 業者が一括して行うDBM手法を比較・評価した結果、基本設計先行型DBM手法を採用した。 今後のスケジュールは、今年度に基本設計に着手し、2008年度に事業者の募集と決定、契約締結、2009年度 には実施設計と建設工事に着工し、2011年度に竣工して開庁、維持管理業務を開始するとしている。
