
来年度に基本・実施設計 大阪府は25日、公募型プロポーザル方式で実施していた「大阪府庁本館耐震 改修工事設計業務委託」の最優秀提案者に松田平田設計大阪事務所を特定し た。今後、同社と見積もり合わせを行い、契約を締結する。工事着手は2009 年度からの予定。プロポーザルでは、今月初めに参加表明書と技術提案書の 提出を求めたところ、同社はじめ五者の応募があり、同業務に係る公募型プ ロポーザル方式審査委員会(委員長=井上豊・大阪大学名誉教授)が、ヒア リングを含む審査を行い、総合評価点が最も高かった同社を最優秀提案者に 特定したもの。
審査では、 ?会社実績(施設用途、工事種別、施設規模、免震装置箇所) ?設計者の経験と能力(管理技術者及び各主任担当技術者の資格、経験、業務実績と携わった立場) ?当該業務の実施方針(取組方針、特に重視する設計上の配慮事項等) ?特定テーマに対する技術提案(的確性、実現性) の4項目で評価を行った。 この結果、松田平田設計80・20点、山下設計関西支社80・05点、日建設計大阪オフィス72・10点、安井建築 設計事務所68・70点、NTTファシリティーズ関西事業本部65・70点となったもの。 松田平田設計の実績等については、会社として庁舎耐震改修における免震工法の実施設計等の実績があり、 配置予定の技術者らは十分に実績を有し、「業務遂行能力がある」とし、取組体制では、全社的なバックア ップ体制で、特定テーマについては綿密な現地調査や施工体制上の諸課題など、「積極的に提案をし、豊富 な実績と技術力の高さを有する」と、それぞれ判断している。 今後、大阪府は同社と見積もり合わせを行い、正式に契約を締結、基本・実施設計を2008年度以内に終え、 2009年度に工事着工、2012年度の完成を目指す。府庁本館は、RC造一部SRC造地下1階地上6階建て、 延床面積約34,000?で、大正15年(1926年)に竣工。1958年に西館3階、1959年の4・5階を増築。耐震改 修工事では、東館は免震工法、西館は在来工法としている。