茄子作上部工現場ら (社)大阪建設業協会の土木委員会(松田卓委員長)並びに大阪土木施工管 理技士会(奥村太加典会長)の共催による「土木現場見学会」が9日、第2 京阪道路の各現場で開催された。会員各社の技術研鑽を目的に、大規模工事 や特殊工法等を採用している現場を対象に、毎年実施されているもので、今 回は各社の担当者ら42人が参加した。 見学会ではまず、近畿地方整備局浪速国道事務所発注の「茄子作地区PC上 部工事」現場を訪れた。初めに、浪速国道事務所の担当者から、工事全体の 概要と同工事で採用されている‘U桁リフティング架設工法’についての説 明が行われた後、現場を見て回った。 同工事は、設計・施工一括発注方式により三井住友建設が施工を担当。枚方 市茄子作南地区から交野市星田北地先までの延長898mのうち、本線を20径間 と2径間の連続箱桁橋、ランプ部を七径間連続箱桁橋として施工するもの。
U桁リフティング架設工法は、現場で製作したU形断面プレキャスト桁を、吊上装置であるリフティングガ ーダーで一括吊上げ架設、その上に工場製作のPC板を打設するもので、国内では初めての工法。同工法で は、支保工が不要となり現場地盤や地形に影響されず安全性も向上、現場製作のため品質確保が確実に行 え、桁の軽量化により架設ガーダー自体の軽量化が図れるほか、現場製作のため部材搬入の運搬車両を抑制 でき、周辺環境への配慮が出来るなどの特徴がある。 同工法の採用について嶋田裕志作業所長は、「施工ヤード内に桁製作が可能なスペースが確保できたことが ポイント」と語る。2007年3月から行われている工事は、現在約75%の進捗率で、架設も2径間分を残すの みで、これまで約40万時間を越える無事故・無災害記録を継続中。 次いで、隣接工区である星田地区や寝屋地区のPC上部工事を車中から見学しながら、西日本高速道路 (株)の施行区間である打上工事と国守工事を見学。国守工事は、四連のアーチカルバート工とボックスカ ルバート工で構成する延長220mで、アーチカルバート工事では移動式型枠装置「セントル」を採用。また、 隣接工区である打上工事は、延長565mのもの。いずれも開削工法で実施されており、国守工事は約65%の進 捗となっている。 この後、国守工事と接続する小路トンネルと高宮工事(寝屋川高架橋)の現場を車中から見学。小路トンネ ルは延長670mでNATM工法により今年5月に貫通した。第2京阪道路は、京都と大阪を結ぶ延長28.3?の 自動車専用道路と一般道路からなる国道1号のバイパスとして計画。大阪府域では、近畿整備局が3工区、 NEXCOが4工区を担当している。
