13日に点灯式、大川、堂島川などで 大阪府が、水都大阪の復活を目指して取り組んでいる「水の回廊」事業とと もに、来年に開催を予定している「水都大阪2009」のプレイベントとなる水 の回廊ライトアップ点灯式が13日、大川と堂島川、土佐堀川などで開催され る。府と大阪市、近畿地方整備局並びに民間企業らが一体となって実施する もので、オール大阪の力を結集した光の演出により、大阪の水辺の魅力を高 め、発信力を強めようとするもの。特に大江橋では、街河灯(がいこうと う)による世界初の試みとしている。
実施されるのは、毎年、中之島西部で実施していた「ウエストライトパーク」を拡大した「OSAKA光の ルネッサンス2008ウエストライトパーク」、水の回廊エリアとして大江橋下流での「街河灯」、八軒家浜対 岸の「南天満公園桜ライトアップ」、錦橋上流での「錦橋ライトアップ」などで、それぞれ船で巡りながら 順次、点灯式が行われる。 このうち、大阪府が主催する街河灯点灯は、近畿地方整備局らの協力により、大江橋から下流のガーデンブ リッジまでの堂島川左岸約200mを、イルミネーション仕様でライトアップ。点灯式には、橋下徹知事と平松 邦夫市長、木下誠也・近畿地方整備局長、田中宰・阪神高速道路(株)代表取締役会長が出席する予定。近 代建築が集積する水の回廊の中心地である堂島川に、水の都大阪の活力を象徴してきた交通路としての河川 を照らす街灯として街河灯を設置するとともに、約100mの直線護岸には光の灯をイメージする朱の「光の 帯」が彩りを添える。 照明は、近代建築のデザインに即した灯りをイメージした暖かい朱色の光を基調とし、環境に優しい発光ダ イオード(LED)11基約1万5千球を使用し、そのうちの一基ではソーラーパネルを使用したテスト照明 として環境対策への検討を行う。 南天満公園では、橋下知事と平松市長、木下局長に協力企業である京阪電鉄の佐藤茂雄最高経営責任者らが 出席。大川右岸の約200mに色の変化が可能なLED機材を取り入れ、四季折々の色彩を見せる桜を照らし出 す。 これら点灯式に併せイベント開催も予定されている。街河灯では、大江橋のほか淀屋橋のライトアップと、 川中に立つ阪神高速道路の橋脚もライトアップ。南天満公園では、対岸の八軒家浜の遊歩道に植えられた桜 をイルミネーションで飾り、イルミネーションで装飾された船が大川を回遊する。また、メインパフォーマ ンスとしてウォールタペストリーのオープニングプレビュー公演が開催される。幻想的で感動溢れるストー リー仕立ての作品として、ネオバロック様式の華麗な列柱を活かした映像と音楽、光のコラボレーションを 演出する。 「水都大阪2009」は、中之島公園や八軒家浜、水の回廊などを中心に水の都大阪の魅力再発見し、発信する とともに、市民のまちづくり活動の活性化を目的に、大阪府と大阪市、経済界などが一体となって実施する 取り組み。橋梁ライトアップは、水都大阪の重要な資産である橋梁の美しさをライトアップにより水辺景観 を向上させ、夜の川辺を楽しんでもらうための仕掛けとして実施するもの。 点灯式の時間と場所は次の通り。 ▽ウエストライトパーク 大阪市立科学館北側公共広場(大阪市北区中之島4)、16時から17時 ▽街河灯 大江橋下流(船上)、17時25分から40分 ▽南天満公園 八軒家浜対岸、18時45分から19時 ▽錦橋 錦橋上流(船上)、19時10分から30分 ライトアップ時間は17午時から22時まで。ウエストパークとウォールタペストリーは25日まで開催。主催は OSAKA光のルネッサンス実行委員会、大阪府、水都大阪2009実行委員会。