

阪神・淡路大震災のメモリアル行事として開催された「1・17のつどい」の イベントとして社日本建築家協会近畿支部(吉羽逸郎支部長)では、‘シェ ルター・フェスティバル! inHAT神戸 建築家からのメッセージ ’ を実施した。身近にあるものを使ってシェルターをつくるワークショップと ともに、メッセージスティックを吊り下げたシンボルタワーを作成した。 このイベントは、JIA近畿住宅部会並びに、ひょうご安全の日推進県民会 議、NPO法人プラス・アーツの共催で行われた。HAT神戸なぎさ公園内 のマリンステージの会場では、JIA兵庫地域会の建築士らが、ベニヤ板や ビニールマット、竹、CB管を使用してのシェルターを製作、展示し、ステ ージ内では、クレーンでロープを吊り下げた高さ10?のシンボルタワーを建 て上げた。 シンボルタワーには、当日実施されたメモリアルウォークの参加者に配布さ れ、それぞれの願いごとが書かれたメッセージスティック200枚が飾られた 後、14時には兵庫地域会の吉田文男会長をはじめ参加者が、震災の犠牲者に 対して黙祷を捧げた。
この催しは、震災を風化させることなく、安全で安心な社会づくりを推進するため、建築家の職能を通して 貢献することを目的に実施した。シェルターは、身近な素材を組み合わせることで、子供の頃に遊んだ「自 分の家」や「秘密基地」ごっこでの‘どきどき・わくわく’の思いを体験しようーとしたもの。 吉田会長は、「建築家が安全と安心に貢献する社会に対する大きなシェルターとして、社会と協働していき たい」と語った。なお、つどいではこのほか、(社)兵庫建築士会による耐震診断・改修コーナーや地震の 揺れを体験できる実験車、防災グッズなどの展示販売、炊き出し等が行われた。