5団体合同安全公害対策関西支部(友廣康二支部長)の「公害防止・建設副 産物管理優良事業所表彰式」が5日、大阪市中央区の大阪建設会館で開催さ れた。今回は、熊谷組の「福知山岡作業所(福知山道路岡改良工事)」と大 鉄工業土木支店の「北川作業所(草津・南草津北川橋りょう改築工事)」が 受賞した。
表彰事業所は、同支部公害対策部会(好井康則部会長)による本・支部合同点検により選ばれたもので、表 彰式では、好井部会長から、福知山岡作業所の飯田正克所長と北川作業所の中田和廣所長らに、賞状と記念 の盾が贈られた。 表彰に続き挨拶に立った好井部会長は、公害対策や建設副産物を取り巻く環境が多様化、複雑化する中、 「現場での対策や処理が徹底してきているのは、今回の受賞者をはじめとする現場での努力の成果であり、 その取り組みに敬意を表する」と謝辞を述べ、その取り組みは我々に課せられた重大な使命であり、「今後 も気を引き締め、厳正な管理活動に務めてほしい」と、更なる努力を要請した。 次いで、受賞者を代表して飯田所長が、公害防止や建設副産物の適正処理は我々の社会的使命であり、現場 一丸となって取り組んできたと述べ、「この受賞を糧に、今後も公害防止対策や副産物適正処理の管理水準 等の向上を目指していく」との決意を表明した。 福知山道路岡改良工事は、近畿地方整備局福知山河川国道事務所が整備する、福知山道路(国道九号線)の 道路改良工事。福知山大橋西詰〜駅南大通り線間の延長1,038mで、2車線から4車線への拡幅を行うもの。 同作業所では、沿線民家に対する騒音・振動防止、粉塵発生抑制への積極的な取り組みや現場独自のホーム ページ開設、測定結果をオープンにするなどの公害防止対策に務め、副産物管理では分別収集などのゼロエ ミッション、3Rなど、作業所と協力会一体となった取り組みと、母店との支援体制の構築などが評価され た。 北川作業所では、滋賀県などが実施する北川広域河川改修事業として、天井川である一級河川北川の河川断 面の拡幅などにより治水効果を高めるもので、現在ではJRとの交差部の水路ボックス(13.1m×3.7m、L 22.2m)の工事が行われている。 公害防止対策では、列車の安全運行確保のため軌道の挙動監視における自動計測システムの導入と振動・騒 音の軽減など、細心の注意を払っている。また副産物管理では、再資源化と減量化への積極的な取り組み、 電子マニュフェスト導入など、全般的に基本を認識した施工の実践で評価を得た。