和歌山県が東京大学構内(東京都目黒区)に木造ブロック積層工法を用い、紀州材をふんだんに使って建設 を進めいた「東京大学空間実験所」が完成した。完成した実験所は延べ床面積は47.39?、紀州材使用量は 32.0立方mで、素材断面38.89?、45×89?、51×89?の3種類を基本モジュールとして使用したもの。 木造ブロック積層工法とは、木材を小ブロック化し、現場で積み上げることで狭小地への搬入や施工を容易 にする新しい工法。この工法で使用する木材は、断面が小さくで済むため小径木(間伐材等)を有効利用で きる反面、木材ブロック積みすることから、木材の圧縮に対しての強度が必要となる。 こうした特徴を有する同工法には、圧縮や曲げに強く、香りや色が評価されている紀州材が最適であり、そ の長所が活かされることから、和歌山県の「トーキョー・プロモーション推進プロジェクト事業」を活用し て実験所を建設。建物は木造ブロック積層工法の実証実験施設(経過観測等)、研究所の成果展示施設及び 会議室、学生、教官の憩いの場として、また紀州材のPR施設として活用される。 なお19日にはオープニングイベントとして、テープカットや内観会、記念シンポジムウムなぢが予定されて いる。 県ではこれを機に、全国へ向けて紀州材のすばらしさを積極的に発進していく考え。