(社)滋賀県建設産業団体連合会(杉橋和彦会長)は9日、大津市の大津プリンスホテルで「2009年度新春 賀詞交歓会」を開き、今年の新しい門出を力強く切った。交歓会では来賓・各会員各社の代表ら200人が出 席。冒頭、新年のあいさつに立った杉橋会長が「1995年度から公共事業費が60%削減された。建設業は生き るか死ぬかび瀬戸際にたたされている。また昨年はアメリカの金融破錠により、日本のほとんどの産業が打 撃を受けた。こうした状況のもと、私たちも苦しみを抱えて年の初めとなった。県民、業界として怒りに思 っていることも多々ある」と述べ、滋賀県の道路整備など次のように語った。 「滋賀県は東海道、北陸道の交通の要所であり、政治や文化の中心でもある。その滋賀県が約20年前に道路 予算を国に返上した。それ以降、国からいただいている道路整備の予算は、全国で46番目の低さが続いてい る。地理的条件や人口増加が著しい滋賀県で、地方まで活性化するためには道路整備はまだまだ必要であ り、この道路予算の低さに2年前から大きな疑問を抱いていた。また、河川でも大戸川ダム建設が中心とな った。安全・安心の国土づくり、県道づくりは行政の責任」と厳しく指摘。「キーワードは建設業が生き残 ること。大変悲しいキーワードであるが、建設産業が日本経済の活性化を支えていくためにも、団結と努力 によってこの1年を頑張っていきたい」と述べた。 引き続いて滋賀県の田口宇一郎副知事(喜田由紀子知事の代理)、地元選出の国会議員による来賓祝辞、電 報披露を経て、滋賀県町村会の北村又郎会長の発声で乾杯。出席者一同、和やかに会談し、新年を華やかに 祝った。