関西電力はこのほど、グループ会社の関電エネルギー開発(株)が兵庫県淡路市に同社グループとして初と なる風力発電所を建設すると発表した。6月着工し、2010年12月に運転を開始する予定。 関西電力グループでは、2002年6月から風力発電の開発に向けた風況観測や事業性の検討を含む調査を進め てきた。このうち、兵庫県淡路市北部については、2003年1月に調査を開始し、2006年2月から環境影響評 価を実施してきたが、このほど兵庫県の「環境影響評価に関す条例」(2006年4月試行)に基づき環境影響 評価を兵庫県に提案した。 これを踏まえて事業は本格化していく「淡路北部風力発電事業(仮称)」は、淡路市北部の丘綾地帯に定格 出力2万4,000キロワットの風力発電設備12基)を建設するもので、発電電力量は、一般家庭約1万世帯の年 間電気使用量に相当する年間約4,000万キロワット。また二酸化炭素排出削減量は、約2,000haの森林が1年 間に吸収する量に相当する年間約1万4,000トンとなる見込み。なお、発電した電力とRPS(「電気事業者 による新エネルギー等の利用に関する特別措置法」で定められた新エネルギー等電気相当量)は、関西電力 (株)が全量購入する。