参加表明書は6月10日に受け付け 神戸市はこのほど、PFI事業で実施する「新神戸ロープウェー再整備事業」の入札を公告した。事業者の 選定は公募型プロポーザル方式で実施、6月に参加表明書等を受け付け、8月下旬に優先交渉権者を選定す る。事業は、ロープウェーの再整備と運行・維持管理を行うRO方式で、併せて指定管理者としてハーブ園 の管理業務も行う。ロープウェー整備に係る予定価格は6億277万4千円。 事業は、ロープウェー施設の再整備と事業期間における運行・維持管理をRO方式のPFI事業で実施し、 ハーブ園は指定管理者制度に基づき、PFI事業者が運営と維持管理を行う。PFI事業者はSPCを設立 し、ロープウェー改修・運営事業として調査や設計・改修工事と運行・維持管理業務、ハーブ園運営事業で は、営業企画と植物や施設の維持管理を行うもの。事業期間は、ロープウェーの改修期間を2011年3月31日 まで(現場着手は同22年4月以降)とし、ハーブ園は2010年4月から業務を開始、事業の終了はいずれも 2026年3月31日までとしている。 入札への主な応募資格は、調査・設計業務と改修業務、工事監理業務、運営・維持管理業務を実施できる単 体企業と協力企業又は複数企業で構成するグループで、建設業務と工事監理業務の兼務は認められない。こ のうち設計企業は、1998年4月以降に類似施設の基本設計か実施設計の実績を有していること。また、建設 企業は、建築一式工事での特定建設業許可を有し、同一式工事での経営事項審査の総合評定値が850点以上 で、1998年4月以降にロープウェー新設・改修等工事の施行実績を有する企業を1社以上含むこととしてい る。今後、募集要項に関する質疑応答を経て6月10日に参加表明書と資格審査申請書を受け付け、6月下旬 にプロポーザル参加者を決定する。プロポーザル参加者は7月27・28日に提案書等を提出する。提案審査 は、有識者らで構成する審査委員会が行い、8月下旬に優先交渉権者と第2順位者を決定する。 この事業は、1991年にオープンしたハーブ園のアクセスとして、財神戸市都市整備公社が整備したロープウ ェーを神戸市が取得し、老朽化対策としての大規模更新と併せ効率的な運行システムを構築し、ハーブ園の 魅力向上により集客力の強化を目指すため、民間事業者のノウハウを活用してコスト縮減やサービス向上を 図るもの。 ロープウェーは、傾斜長1,471・37mの単線自動循環式普通索道で、高低差330mに駅舎として北野町1丁目 駅、風の丘駅、布引ハーブ園駅を有している。なお、募集要項に対する問い合わせは、神戸市建設局公園砂 防部管理課(電話078−322−5420)まで。