日本人土木技師・八田與一の生き様を描く長編アニメ映画「パッテンライ!! 南の島の水ものがたり」の一般公開が始まった23日、テアトル梅田で関 係者らによる舞台挨拶が行われた。八田與一は、台湾の嘉南平原で農業用水 路やダム整備に尽力し、その功績は現在も台湾の人々から称えられている。 映画は、灌漑事業を通して土木技術者としての信念を貫いた八田の生き様 を、少年達の目を通して描いたもので、虫プロダクションが製作を行い、社 土木学会をはじめ各建設団体が後援している。
舞台挨拶には、中華民国留日大阪中華総会の洪勝信氏、石黒昇監督、土木学会コミュニケーション委員会委 員長の藤井聡・京都大学教授、同映画の主題歌を歌う歌手の一青窈さんの実妹で、声優として八田の妻役を 担当した一青妙さんが出席。 洪氏は、八田氏は今も台湾の人々に愛されているとし、「台湾へお越しの際は見学にきてほしい」と述べ、 藤井教授は「技術者として真面目に道を求めた男の生き様を見てほしい」と語り、一青妙さんも「ダムは現 在も台湾の人々の役に立っている」と語り、石黒監督は「誇るべき日本人がいたことを忘れない」と、それ ぞれ映画への想いを語った。 上映期間は6月5日まで。