建設業労働災害防止協会大阪府支部(奥村太加典支部長)の「第46回定時総   会」が25日、大阪市内のホテルで開催された。総会には奥村支部長並びに大   阪労働局の桑島靖夫局長、及び府下各分会の代議員ら約70人が出席し、今年   度の事業計画などを決めた。         総会では初めに奥村支部長が挨拶。奥村支部長は、昨年の死亡災害発生件数   が過去最少となったが、全産業における建設業の占める割合は依然として高   く、「減少に向けたさらなる努力が必要だ」とし、支部の活動については本   部の基本方針を踏まえ、大阪労働局と連携しながら、「支部独自の活動を一   層強力に推進し、転落墜落災害をはじめとする死亡災害の大幅な減少を実現   させたい」と決意を述べ、今後の協力を呼びかけた。来賓挨拶では、桑島局   長が、昨年の管内での死亡災害が過去最少となったとしながらも、その要因   では「墜落・転落が43%と最多であり、改正された足場規則の遵守が重要と   なってくる」と指摘、具体的な対策を積極的に実施し、快適な職場環境づく   りを目指してほしいと要請。      また、「トップが先頭に立った確実な安全管理活動の実践が必要だ」と述   べ、安全衛生マネジメントシステムの導入と実施、安全教育の徹底を訴   え、、「安全大会や安全週間を迎えるにあたり、労働災害防止の重要性を認   識し、安全文化の定着を図ってほしい」と、今後の取り組みに期待を寄せ   た。
議案審議では、昨年度の事業と収支決算報告、今年度の事業計画と予算などを承認。今年度の事業計画で  は、大阪労働局の「現場所長『安全宣言』運動」や「熱中症予防総合対策」とともに、支部の「ご安全に運  動」「ストップ・ザ・ついらく運動」を引き続き実施する。    また、総会終了後には、大阪労働局の田嶋康男労働基準部安全課長による安全講話「足場規則の改正につい  て」が行われ、この中で田嶋課長は、「改正は足場から落ちない、落とさせないことを基本として対策を講  じてほしい」と改正の趣旨を語った。