奥村支部長、桑島局長らが決意 建設業労働災害防止協会大阪府支部(奥村太加典支部長)の主催による「第 44回大阪府建設業労働災害防止大会」が10日、大阪市天王寺区の大阪国際交 流センターで開催された。大会には奥村支部長並びに大阪労働局の桑島靖夫 局長ら来賓、及び支部加盟団体の代表ら約1,000人が参加し、労働災害絶滅に 向け決意を新たにした。 大会では、初めに主催者を代表して奥村支部長が挨拶。奥村支部長は、建設 業を取り巻く環境が依然として厳しい中、「大会を契機に、改めて労働災害 防止の重要性を認識し、リスクアセスメントをはじめ危険ゼロの職場づくり に向けた活動を展開してほしい」と、さらなる取り組みを呼びかけた。 来賓祝辞では、桑島局長が、昨年の大阪府下の労働災害は「過去最少となっ た」としながら、建設業の占める割合は依然として高いと指摘。安心で安全 な職場環境実現のため、「経営トップが先頭に立ち、基本的な対策を確実に 実行することが重要だ」と強調し、安全衛生マネジメントシステムによる安 全管理活動への取り組みを訴えた。
また、今年度安全週間のスローガン‘定着させよう「安全文化」つみ取ろう職場の危険‘をあげながら、労 働者の安全と健康を最優先する企業文化である「安全文化」の定着が不可欠とし、「各職場で安全衛生教育 を徹底することで労働災害防止の重要性を改めて認識し、安全文化の定着に向けた努力をお願いする」と、 一層の努力を要請した。 また、大阪府の橋下徹知事から「実効ある災害防止活動により大阪の建設業の発展に寄与することを期待す る」、大阪市の平松邦夫市長からの「建設現場で働く人達の安全と健康を守る災害防止活動への努力に敬意 を表す」との言葉が、それぞれ披露され、建災防本部の錢高一善会長からは「労災害の絶滅に向け、本支部 が一丸となって各種事業を展開し、安全衛生水準の着実な向上を図っていこう」とのメッセージが寄せられ た。 大会ではこの後、安全衛生活動に功績にあった個人や企業、作業所に対する表彰式、梅津豊・大会実行委員 長による大会安全宣言のほか、大阪労働局の島浦幸夫労働基準部長による講演‘2009年度(11次防2年目) における労働安全衛生行政について’特別講演が行われた。