鴻池JV、戸田JV、錢高JV、甲子園から鳴尾間の1.8? 阪神電鉄甲子園駅から武庫川駅間の連続立体交差化事業の「安全祈願祭」が 11日、西宮市の事業予定地で執り行われた。「阪神本線連続立体交差事業 (鳴尾工区)」として延長約1.8?を立体交差化するもので、兵庫県と西宮 市、阪神電鉄(株)の3者が施行する。工事は、鴻池組・森本組・熊谷組特 定JV、戸田建設・ハンシン建設・東洋建設特定JV、錢高組・西松建設・ 森長組特定JVが担当し、祈願祭では関係者並びに施工JVの代表らが出席 し、工事の無事・安全を祈願した。 安全祈願祭では、厳かに神事が進む中、玉串奉奠では、事業者を代表して版 神電鉄の藤原崇起・常務取締役都市交通事業本部長、工事関係者を代表して 柿木浩一・アーバンエース代表取締役社長、施工各JVを代表して鴻池組の 寺西賢作・取締役執行役員副社長、戸田建設の野村昇・常務執行役員大阪支 店長、錢高組の大野・取締役副社長らが、それぞれ神前に玉串を捧げ、完成 までの工事の無事と安全を祈願した。祈願祭終了後、挨拶に立った藤原都市 交通事業本部長は、現在に到るまでの経緯と事業概要を述べ、着工にあたっ て地元をはじめとする関係者らに謝意を表しながら、「事業着工を新たな出 発点とし、沿線の人々と歩むという創業理念の下、市域の活性化に寄与した い」とし、工事にあたっては、「地元の方々の理解と協力を得て安全に進め るよう努力したい」と、一層の支援と協力を呼びかけた。
来賓祝辞では、中西一人・兵庫県阪神南県民局長、池谷敬一郎・西宮市土木局長、鳴尾協議会の丸尾彰雄副 会長が、それぞれ工事の無事完成を願う祝いの言葉を送り、事業の果たす役割とその効果に期待を寄せた。 最後に施工者を代表して鴻池組の寺西副社長が、「事業者の意向を充分に汲み取り、関係各位の指導の下、 一丸となって工事に臨む」とし、「地元へのご迷惑を最小限に、をモットーに完成まで無事故・無災害でや りとげたい」と決意を述べた。 同事業は、西宮市甲子園浦風町から同市小松南1丁目の延長1,870mで、鳴尾駅の高架化を含めた立体交差に より、焼屋敷・八幡前・鳴尾駅西・小曽根・寿町・西開の6つの踏切を除去するとともに、併せて都市計画 道路と新設2路線を含めた九路線の交差道路を整備。これにより道路交通の安全性と円滑化を図り、市街地 の一体化により地域活性化につなげるもの。 工事は、全体を3つの工区に分け、第1工区を鴻池・森本・熊谷特定JV、第2工区を戸田・ハンシン・東 洋特定JV、第3工区を錢高・西松・森長特定JVが担当。施工に際しては北側仮線方式(標準部)とし、 現在の上り線の北側に仮線及び仮線時の仮側道を設け、本線真上に高架橋を建設する。 2010年度から仮上り線、2011年度の仮下り線、2014年度には高架部下り線、2016年度には高架部上り線の切 替を順次、実施。2017年度から側道と交差道路の工事に着手し、事業の完了は2018年度を予定している。