2013年度までの新プログラム作成へ 兵庫県はこのほど、1992年度から2008年度を実施期間としていた「渋滞交差点解消プログラム」の実施結果 を発表した。223箇所に及ぶ渋滞交差点の「半減」を目標に事業を進めてきたもので、2008年度末までに半数 にあたる112箇所での渋滞を解消するなど、目標を達成したとしたほか、現在も60箇所で対策事業を実施中と している。渋滞交差点の定義は、信号交差点で交差点通過に信号待ち3回以上、信号がなく、右折車が原因 で交差点通過に2分以上とし、これ以外の要因でも、地元や交通事業者、公安委員会から渋滞等に関する意 見が寄せられているもカ所とした。 プログラムでは、右折レーン設置はじめバイパス整備、道路拡幅などの事業を実施、この結果、112箇所で対 策事業が完了、渋滞を解消・緩和するなど目標を達成、さらに60箇所で渋滞解消に向けた対策事業を実施 中。 対策事業による主な交差点での効果は、右折車線の設置で県道黒石三田線の貴志交差点(三田市)で従前に は150mに達していた最大渋滞長が解消され、最大通過時間3分、信号待ち回数2回も解消された。県道三木 宍粟線の久畑交差点(姫路市)では、1,500mが100mに短縮された。 道路拡幅では、都市計画道路塚口長尾線の昆陽交差点(伊丹市)で最大渋滞長が300mから90mに、国道173 号線(平野山下拡幅)では平野交差点(川西市)ほかで1,400mが渋滞なしとなったほか、昆陽交差点では、 通過時間が6分から3分に、信号待ちが3回から1回に短縮され、平野交差点では通過時間11分、信号待ち 4回が、それぞれ解消された。また、バイパス整備を実施した県道三木三田線(志染バイパス)では、最大 渋滞長300mを解消、県道西宮宝塚線での交差点再整備により、上武庫橋西詰交差点(西宮市)で最大370m の渋滞長を解消。 県では、残る51箇所の交差点を含め、今後、最新の渋滞調査に基づき渋滞交差点を再選定し、2009年度から 2013年度まで期間とする新たなプログラムを作成するとしている。 今回の対策事業の内訳は次の通り。(▽対策事業=?完了箇所?事業中箇所) ▽右折車線等の設置 =?34箇所?22箇所 ▽バイパス整備 =?32箇所?19箇所 ▽道路拡幅 =?21箇所?10箇所 ▽交差点の再整備 (くい違い交差点の解消、歩道の設置等)=?14箇所?五箇所 ▽信号現示の調整等 =?11箇所?四箇所